

急な出費が重なり、手元のお金だけでは足りない。そんなとき、カードローンを調べる方もいると思います。
世田谷区で暮らしていると、家賃や更新料、引越し代、子どもの教育費など、まとまったお金が必要になる場面は少なくありません。家電の故障や通院など、予定していなかった支払いが続くこともあります。
カードローンは、必要なときにお金を借りられる便利なサービスです。ただし、借りた金額だけでなく利息も返す必要があります。申し込みを急ぐ前に、返済まで含めて考えておくことが大切です。
この記事では、世田谷区でカードローンを検討している方に向けて、確認しておきたい注意点や、返済が不安なときの相談先をまとめます。
カードローンは一時的な不足を補うためのもの
カードローンを考えるときは、まず「今回だけ足りないのか」「毎月足りない状態なのか」を分けて考えてみてください。
たとえば、給料日前に家電が壊れたものの、翌月には返済できる見込みがある。このような一時的な不足と、毎月の家賃や食費が足りず借り入れを繰り返す状態では、事情がかなり違います。
毎月の生活費をカードローンで補わないと回らない場合は、借りても翌月にまた不足する可能性があります。返済のために別の会社から借りるようになると、残高や返済日が増え、自分でも状況をつかみにくくなります。
少し立ち止まり、次の3点を書き出してみると判断しやすくなります。
本当に必要な金額はいくらか
いつ、どの収入から返すのか
返済後の生活費がいくら残るのか
「何とかなると思う」ではなく、家賃や光熱費、食費を払ったあとに返済できる金額を考えるのがポイントです。
金利だけでなく総返済額を確認する
カードローンを比べるとき、金利の低さに目が向きがちです。ただ、広告に表示されている最低金利が、そのまま自分に適用されるとは限りません。
実際の金利は、借入限度額や審査結果などによって決まります。申し込み前には、金利の幅だけでなく、適用される可能性がある金利や毎月の返済額、完済までの期間を確認しておきましょう。
毎月の返済額が少ないと負担が軽く見えますが、そのぶん返済期間が長くなり、支払う利息が増える場合があります。
各金融機関が用意している返済シミュレーションを使い、少なくとも次の内容を見ておくと安心です。
毎月の返済額
完済までにかかる期間
利息を含めた総返済額
追加で借りた場合の返済の変化
返済に遅れた場合の取り扱い
返済額だけを見るのではなく、「最終的に合計いくら払うのか」まで確認しておくことが大切です。
借りられる金額と返せる金額は違う
審査に通り、利用限度額が設定されると、その金額までは自由に使えるように感じるかもしれません。
けれども、利用限度額は、無理なく返せる金額を保証するものではありません。借りられる枠が30万円あっても、必要なのが8万円なら、8万円だけにとどめる考え方も必要です。
カードローンは、コンビニのATMやスマートフォンから追加で借りられるものもあります。便利な半面、少額の借り入れを重ね、いつの間にか残高が増えていたということも起こり得ます。
最初から必要額を決め、追加で借りないようにするだけでも、返済の見通しは立てやすくなります。
総量規制についても知っておきたい
消費者金融などの貸金業者から個人が借りる場合、借入残高が年収の3分の1を超える貸し付けは原則として禁止されています。複数の貸金業者から借りている場合は、その合計額で判断されます。
クレジットカードのキャッシングも総量規制の対象です。一方、銀行のカードローンは貸金業法上の総量規制の対象外です。ただし、対象外だからといって、返済能力を超えて借りてもよいわけではありません。銀行でも審査があり、希望どおりに借りられるとは限りません。
また、年収の3分の1以内であれば必ず借りられる、という制度でもありません。借入状況や収入などを踏まえて、それぞれの金融機関が審査します。
銀行と消費者金融は名前だけで判断しない
カードローンには、銀行が扱うものと、消費者金融などの貸金業者が扱うものがあります。
一般的には金利や審査、借入方法、返済方法などに違いがありますが、「銀行だから必ず安心」「消費者金融だから一律に良くない」と名前だけで決めるのはおすすめできません。
確認したいのは、実際の契約条件です。
適用金利
毎月の最低返済額
返済日と返済方法
ATM利用手数料
繰り上げ返済の方法
遅延損害金
相談窓口の有無
世田谷区内には銀行やATMが多い地域もありますが、普段使う駅や生活圏によって便利さは変わります。下北沢や三軒茶屋、二子玉川など駅周辺で手続きをしやすい人もいれば、オンラインで完結するほうが負担の少ない人もいるでしょう。
ただ、借りやすさだけで選ばず、返しやすさまで見ておくことが大切です。
返済日を給料日との関係で考える
返済を続けるうえでは、金利だけでなく返済日も意外と重要です。
給料日前に返済日が来る契約だと、口座残高を毎回気にすることになります。返済日を選べる場合は、給料日の直後に設定したほうが管理しやすいこともあります。
口座振替を利用する場合も、前日までに必要な金額を入れておきましょう。残高不足で返済が遅れると、遅延損害金が発生する場合があります。
カードローンの返済を優先するあまり、家賃や電気・ガス代、保険料が払えなくなっては生活が安定しません。毎月の返済額は、必要な生活費を残したうえで考える必要があります。
住宅ローンなどを考えている人は慎重に
世田谷区でこれから住宅購入を考えている方や、自動車ローンなどを申し込む予定がある方は、カードローンの利用をより慎重に考えたいところです。
金融機関は、ローンの審査で申込者の借入状況や返済状況などを確認します。カードローンを利用しただけで、必ずほかの審査に通らなくなるわけではありません。ただし、借入残高が大きい場合や、返済の遅れがある場合は、審査に影響する可能性があります。
近いうちに大きなローンを申し込む予定があるなら、今の借り入れが本当に必要か、一度考えてみるとよいでしょう。
「審査なし」「誰でも借りられる」には注意する
お金に困っているときほど、「審査なし」「ブラックでも借りられる」「個人で融資します」といった言葉が目に入りやすくなります。
しかし、SNSを通じた個人間融資や、給与ファクタリング、後払い現金化などには、違法な貸し付けや個人情報の悪用につながるものがあります。身分証明書や勤務先、家族の連絡先などを送ってしまうと、返済以外のトラブルに巻き込まれるおそれもあります。
貸金業者を利用する場合は、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で登録の有無を確認できます。業者名だけでなく、登録番号や電話番号、所在地が一致しているかも見ておきましょう。登録業者とよく似た名前を使う無登録業者もあるためです。
急いでいると確認を飛ばしたくなりますが、不自然に条件のよい勧誘には近づかないほうが安心です。
カードローン以外の方法がないか確認する
お金が足りないと、すぐに借りる方法を探してしまいがちです。ただ、支払いの内容によっては、別の方法が見つかる場合もあります。
たとえば、税金や国民健康保険料の支払いが難しい場合は、滞納したままにせず、区の担当窓口へ早めに相談してみてください。事情によっては、支払いについて相談できることがあります。
家賃や生活費そのものに困っている場合は、カードローンで一時的につなぐより、生活相談を利用したほうが、その後の負担を減らせる可能性があります。
世田谷区には、生活に困っている方の自立や就労について相談できる「ぷらっとホーム世田谷」があります。相談は無料で、まずは電話で話すことができます。
身近な人に相談しづらい内容でも、相談窓口なら事情を整理するところから始められます。
すでに返済が苦しいときは新しく借りる前に相談を
すでに複数社から借りている、返済日が来るたびに別のところから借りている、来月の返済額が分からない。このような状態なら、新しいカードローンを探すより、先に専門の窓口へ相談することをおすすめします。
世田谷区消費生活センターでは、多重債務を含む消費生活相談を受け付けています。相談専用電話は03-3410-6522です。月曜日から金曜日は電話と来所、土曜日は電話で相談できます。来所先は太子堂二丁目の世田谷区役所三軒茶屋分庁舎で、三軒茶屋駅から徒歩圏内です。受付時間や休業日は変更される場合があるため、利用前に区の公式サイトで確認してください。
世田谷区の公式サイトでは、弁護士会の法律相談や法テラス、日本クレジットカウンセリング協会などの相談先も案内しています。返済に不安を感じた段階で相談してかまいません。まだ滞納していないから相談できない、ということではありません。
申し込み前に確認したいチェック項目
最後に、カードローンへ申し込む前に確認したいことをまとめます。
借りる目的と必要額がはっきりしている
返済に充てる収入と時期が決まっている
利息を含む総返済額を確認した
毎月の返済後も生活費が残る
現在の借入残高をすべて把握している
返済のために新しく借りようとしていない
正規に登録された事業者であることを確認した
契約内容や返済方法を読んだ
家族に言えないほど無理な借り入れではない
公的な相談窓口や支払い相談も検討した
ひとつでも不安が残る場合は、その日のうちに契約せず、少し時間を置いて考えてみてください。
まとめ
カードローンは、急な出費に対応できる便利さがあります。その一方で、借りたあとには毎月の返済が続きます。
世田谷区は交通や買い物の利便性が高い地域ですが、住まいや子育てなどにお金がかかり、家計に余裕を持ちにくいと感じる人もいるでしょう。だからこそ、借りられるかどうかだけでなく、返したあとの暮らしまで考えることが大切です。
一時的な不足で、返済の見通しがはっきりしているなら、条件を十分に比較したうえで必要最低限に抑える方法があります。
反対に、毎月の生活費が足りない、すでに返済が苦しいという場合は、新しい借り入れでつなぐ前に相談窓口を利用してみてください。お金の悩みは、早めに話したほうが選べる方法を残しやすくなります。
焦って一人で決めなくても大丈夫です。今の収入と支出、借入残高を一度整理し、自分の生活を守れる方法から考えていきましょう。
注記 本記事は一般的な情報をまとめたもので、特定の借り入れを勧めるものではありません。金利や契約条件、相談窓口の受付時間などは変更される場合があります。利用前に各機関の公式情報をご確認ください。