

足立区で暮らすとき、車が必要かどうかはかなり迷いやすいと思います。東京23区の中にあるので、電車やバスだけで何とかなるイメージもありますし、実際に車を持たずに暮らしている人も多いです。ただ、だからといって誰にとっても車がいらないわけではありません。足立区は2026年4月1日時点で人口70万6,421人、世帯数38万9,327世帯の大きな区で、駅に近い便利な場所もあれば、少し離れると自転車やバスを前提に動く場所もあります。だから、車が必要かどうかは、足立区全体で決まるというより、自分の暮らし方でかなり変わります。
足立区で車がなくても暮らしやすい人は、まず電車移動が生活の中心になっている人です。たとえば北千住駅は東武鉄道の2024年度1日平均乗降人員が412,717人で、かなり利用者の多い駅です。通勤や通学、買い物まで電車と徒歩で回しやすい人にとっては、車がなくても大きく困らないことがあります。駅前の便利さを生かせる暮らしなら、駐車場代や保険、車検の負担を考えると、車を持たないほうが身軽に感じる人も多いと思います。
一方で、足立区で車があったほうが助かる人もいます。小さな子どもがいる家庭、まとめ買いが多い家庭、病院や習い事の送迎がある家庭、仕事で荷物を運ぶことがある人などは、車のありがたさを感じやすいです。足立区は駅が使いやすい場所もありますが、区が広いので、少し駅から離れるだけで歩きや自転車では面倒に感じることもあります。普段は電車で足りても、週末の買い物や家族での移動では車があるとかなり楽になることがあります。
足立区らしいのは、自転車の存在感が大きいことです。区の資料では、2022年時点の区内自転車保有台数は44万1,000台で、23区平均の約2倍とされています。つまり、足立区では車を持たない代わりに、自転車で日常を回している人がかなり多いということです。さらに、足立区はシェアサイクル事業も進めていて、2025年2月末時点で区内のシェアサイクルステーションは217か所、自転車は約900台規模と案内されています。車が必要かどうかを考えるときも、足立区では電車か車かの二択ではなく、自転車をどう使うかがかなり大きなポイントになります。
ただ、自転車で暮らしやすいといっても、雨の日や真夏、重い買い物がある日には大変さも出ます。とくに家族で暮らしていると、荷物や移動距離が増えるので、自転車だけでは少しきつく感じる場面もあります。そういうときに車があると、生活の負担がかなり軽くなることがあります。足立区で車が必要な理由は、地方のように生活そのものが成り立たないからというより、暮らしを少し楽にするためという意味合いが強いです。
また、足立区は幹線道路も通っていて、首都高速中央環状線の千住新橋出入口や加平出入口、首都高速6号三郷線の加平出入口、7号小松川線の千住新橋出入口が区内にあります。つまり、車を持っている人にとっては、区外への移動や遠出もしやすい環境があります。都内や近郊への移動が多い人には、車を持つ意味が出やすい地域でもあります。
足立区で車が必要かどうかを生活者目線で考えるなら、毎日の移動が電車中心で済むか、買い物や送迎がどれくらいあるか、自転車だけで回せそうかを見たほうが現実的です。単身者や夫婦だけなら車なしでも十分暮らしやすいことが多いですし、家族世帯や荷物の多い暮らし方なら車がかなり助かることもあります。足立区は都市部ではありますが、車がまったく不要とまでは言い切れない区です。便利な公共交通がある一方で、車があると暮らしが楽になる場面もちゃんとあります。そこが、足立区の車事情の現実に近いと思います。