盛岡市で車が必要な理由は 生活者目線で見る地方暮らしの現実

盛岡市で車が必要な理由は 生活者目線で見る地方暮らしの現実

盛岡市で車が必要な理由は 生活者目線で見る地方暮らしの現実

盛岡市で暮らすことを考えたとき、よく出てくるのが、やはり車は必要なのかという話だと思います。結論からいうと、盛岡市は車がまったくなくても暮らせない街ではありません。ただ、実際の生活を楽に回したいなら、車があったほうがかなり動きやすい街です。とくに通勤、買い物、冬の移動まで考えると、その差は思ったより大きくなります。盛岡市は市としてバス路線マップを整備し、路線図やバスロケーションシステムの使い方も案内していますが、それは裏を返すと、移動手段を事前に確認しながら暮らす必要がある街だとも言えます。


まず、盛岡市で車が必要と言われやすい大きな理由は、日常の移動が車前提になりやすいことです。盛岡市総合交通計画では、自動車利用割合が増加してきたことや、自動車利用割合が業務で78.7パーセント、通勤で54.3パーセントと高いことが示されています。つまり、盛岡市では通勤や仕事の動きそのものが車と相性のいい形になりやすく、公共交通だけで完結する人ばかりではないということです。駅周辺で生活がまとまる人なら別ですが、少し離れると車の便利さを感じやすくなります。


買い物の面でも、車があるとかなり楽になります。盛岡市内にはイオンモール盛岡南があり、専門店街は10時から21時、イオンスタイル盛岡南の1階食品売場は8時から22時まで営業しています。こうした大型商業施設は、食料品も日用品もまとめてそろえやすく、家族世帯やまとめ買いをしたい人には便利です。ただ、こういう場所の便利さは、車で動ける人ほど感じやすいです。徒歩やバスでも行けないわけではありませんが、荷物が増える日ほど車のありがたさは大きくなります。


通勤や送迎でも、車の必要性は出やすいです。盛岡市のバス路線は整備されていますが、路線図を見ながら動く必要があり、岩手県交通の盛岡地区ページでも方面ごとに路線が分かれています。つまり、バスは使えるけれど、どこへでも同じ感覚で行きやすいわけではありません。職場が駅周辺ではない人や、子どもの送り迎え、複数の用事を一日で回したい人ほど、車があるとかなり時間の余裕が出やすいです。


盛岡市で車の必要性が特に強く感じられやすいのは冬です。市の除排雪計画では、冬期間の道路交通を確保することを目的に除排雪を進めるとしていて、除排雪基本方針でも、気象や路面状況を見ながら必要な施策を進めるとしています。また、除排雪事業の概要では、主要な交差点や急坂部に凍結防止剤を散布し、路面監視システムも運用していることが示されています。こうした体制が必要なくらい、盛岡市の冬は路面状況の影響を受けやすいということです。車がないほうが楽というより、冬の移動は徒歩でも車でも準備が必要で、その中で車があると動ける範囲を確保しやすいという感覚に近いです。


ただ、盛岡市では車が必須とまでは言い切れません。盛岡駅周辺や中心部に近い場所に住み、通勤先や買い物先もある程度まとまっている人なら、バスや徒歩を組み合わせて暮らすことはできます。市も公共交通や自転車、タクシーなどを組み合わせて自動車利用を減らせる環境づくりを進める考えを示しています。けれど、これは便利な場所を選べることが前提になりやすく、盛岡市全体で見ると、車があるほうが暮らしの自由度は高いです。


生活者目線で見ると、盛岡市で車が必要な理由は、単に地方だからではありません。通勤のしやすさ、買い物のまとめやすさ、家族の送迎、冬の動きやすさまで含めると、車があると毎日の負担を減らしやすいからです。反対に、駅周辺で暮らしをまとめられる人や、移動範囲が小さい人なら、車なしでも考えられます。盛岡市は、車がないと暮らせない街ではないけれど、車があるとかなり楽になる街と見たほうが、実感に近いと思います。